“認定エグゼクティブ・コーチ/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®”竹内 和美 著
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認定エグゼクティブ・コーチ養成講座 /コーチング
研修インストラクター/コーチング研修インストラクター養成講座
巻頭言
“認定エグゼクティブ・コーチ/プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®”竹内 和美
この本を出版するに当たり、お世話になった皆様、私と一緒にコーチングをしてくれたすべてのクライアントの方に、まず、お礼の気持ちを伝えたいと思います。
たくさんの許可とご承認、そして、ご支援いただきありがとうございました。
私には、人生において師匠と呼べる人が大勢います。
私の人生の方向性を確かなものにする影響を与えてくださった人たちは、わたくしの使命が「人の人生を支える仕事をすることである」と気づかせてくださりました。
人の人生を支えるという大そうなことができているのか、それはわかりません。
しかし、私と出逢う大勢の人に、何らかの影響や刺激を与え、自分の生きる価値や、使命を見つけるきっかけになりたいと、強く意志を持ち続けていられるからこそ、コーチという仕事を楽しみ続けられるように思います。
これは、決して、スキルにだけ頼らない仕事をする上において、とても重要な意味を持ちます。
「愛とは?」「与えるもの。無償であるもの」
「信頼とは?」「仕事を通して信じられ、頼られるようになること」。それが仕事をすることだと教えていただいたたもののその意味を理解することが出来ずに過ごした頃には、支援者としての心構えが出来ていなかったように思います。
その教えがいかに重要であるかに気づいたのは、別の出逢いがきっかけとなりました。
「人生は誰と出逢い、どんな影響を受けたかで決まる」と、教えてくださった方からは、誰かと出会っても、何かを受けられるかどうかは、その人の器で決まると教えていただき、常に感性を磨いておく必要を学びました。
しかし、それはあまりにギラギラさせたものであってはならないということも、同時に学んだように思います。
年間、大勢出逢うクライアントからも、常に学びを感じるのは、こういった教えがあるからでしょう。
そんな背景で、わたくしは、「人を支える」仕事を選択し、楽しむことが出来ています。
しかしながら、では、スキルはまったく必要ないかといえば、それは大きな間違いです。
この本には、80の事例を題材に、たくさんのスキルと、ヒントを紹介しました。
特に、クライアントとのかかわりにおいて、皆さんが苦戦される「質問」については、さまざまなキリ口があることにお気づきいただけるのではないでしょうか?
どの分野もお役に立てていただければそれに越したことはないと思いますが、まずは、ご自身にとって必要なセクションを開いてください。
事例をお読みいただき、皆さんが抱えている問題を解決するにふさわしいところがどこであるかを判断していただくと、ヒントに気づいていただけると思います。
すべての事例がヒントではありますが、見つけるには、自分の関心をそこにしっかり向けてお読みください。
そして、二つ目に重要なことは、強く「解決したい」という目標を持つことによって、自分の価値が変ることを経験してください。
自分の価値を変えるのにふさわしい事例に触れ、一緒にお考えください。
コーチングでは、「目標」を立て、それを達成するための計画を立て、使える資源や手段を考え、行動します。
しかし、そんなにいつもいつも上手くは行きません。
なぜ、上手く進められないか、それは人の行動パターンが容易には変えられないからです。
変えようとする自分を作りあげる、それを支援する人と二人三脚で進むことによって、達成出来る人もいれば、目標を達成した自分の姿を思い描き続けることによって、ゴールする人もいるでしょう。
自分の人生だからこそ、自分で描き、突き進む。前向きな姿勢を持ち続けることは容易ではありません。
そんなとき、ふと、手にしていただき、気づきのヒントとして役に立つのであれば、とても幸せです。
これから学びたい大勢の皆さんとの出逢いが待っている。その入り口にある本であったり、コーチの皆さんにとって、よきガイド役になったりしたら嬉しいなあと思います。
コーチング実践集 80選 <目 次>
◆本の仕様:A−4判 182ページ構成
巻頭言
プロフェッショナルなコーチを目指す人へ・・・・・竹内和美(エグゼクティブ・コーチ)
第Ⅰ章 エグゼクティブ・コーチング
- Ⅰ−1.歯科開業医コーチングにふれました
- Ⅰ−2.他責にして仕事をする人への初回のコーチング
- Ⅰ−3.急に体調を壊したラーメン屋さんの悩み
- Ⅰ−4.青年実業家の事業拡大の悩み
- Ⅰ−5.若い企業家へのコーチング
- Ⅰ−6.職員のやる気なさに悩む介護団体の理事長さん
- Ⅰ−7.娘婿に社長職を譲った会長の悩み
- Ⅰ−8.熱血社長と仕事以外に夢をもつ契約社員 二人へのコーチング(社長)
- Ⅰ−9.奥さん依存症の自転車屋さん
- Ⅰ−10.仕事を任せた婿への対応に悩む経営者
第Ⅱ章 キャリアビジョン・コーチング
- Ⅱ−1.営業に異動して悩んでいる清水さん
- Ⅱ−2.経営コンサルタントとして独立して悩む綿谷さん
- Ⅱ−3.若手の先生と教頭先生の会話
- Ⅱ−4.若手の先生と教頭先生の会話のその後
- Ⅱ−5.定年間近の先輩に対しお世話になった後輩がコーチング1
- Ⅱ−6.定年間近の先輩に対しお世話になった後輩がコーチング2
- Ⅱ−7.体調の悪い人へのコーチング
- Ⅱ−8.熱血社長と仕事以外に夢をもつ契約社員 二人へのコーチング(社員)
- Ⅱ−9.働く目的がわからなくなった女性
- Ⅱ−10.パンを焼いてみたい店員さん
第Ⅲ章 キャリアアップ・コーチング
- Ⅲ−1.成果のない職場でのコーチング実践に、転職を考え始める
- Ⅲ−2.居場所がないように感じられるベテラン社員の悩み
- Ⅲ−3.キャリア・ビジョンの重要性に気づいためがね屋のカリスマ店員
- Ⅲ−4.保険会社の調査員としてキャリア3年の東さん
- Ⅲ−5.コーチングは誰のためにするの
- Ⅲ−6.女性の仕事ぶりについての悩み
- Ⅲ−7.転職希望者へのコーチング
- Ⅲ−8.定年退職後の再雇用者へのコーチング
- Ⅲ−9.上司の手腕でやる気の戻った中堅社員
- Ⅲ−10.若女将の苦悩
第Ⅳ章 ビジネス・コーチング
- Ⅳ−1.後継者に悩むマネージャー
- Ⅳ−2.昇格して先がわからなくなった店長
- Ⅳ−3.シティホテルのベテラン課長の部下とコーチングでの悩み
- Ⅳ−4.中古車販売会社の社長の悩み
- Ⅳ−5.進学塾の講師山口さん、最近やる気がでない
- Ⅳ−6.入社3年目同僚へのコーチング
- Ⅳ−7.傾聴と承認に終始したコーチングセッション
- Ⅳ−8.定年間近の部下とのコミュニケーションに悩む課長
- Ⅳ−9.新任所長さんの悩み
- Ⅳ−10.組合の書記長になっての悩み
第Ⅴ章 リーダシップ・コーチング
- Ⅴ−1.新任センター長と古参社員との戦い(1)
- Ⅴ−2.新任センター長と古参社員との戦い(2)
- Ⅴ−3.新任センター長と古参社員との戦い(3)
- Ⅴ−4.部下とのコミュニケーションが上手くとれない新任課長
- Ⅴ−5.スーパーの女性係長 ひとりからまわり
- Ⅴ−6.年上の部下の扱いに悩む若手の室長
- Ⅴ−7.ベテラン駅員さんの苦悩
- Ⅴ−8.異動先の理解ない上司に悩む(その1)
- Ⅴ−9.異動先の理解ない上司に悩む(その2)
- Ⅴ−10.洋菓子店の若奥さん 店員さんの教育に悩んでいます
第Ⅵ章 コミュニケーション・コーチング
- Ⅵ−1.新入社員との関係に悩む新任係長 社内コーチ制度の失敗
- Ⅵ−2.突然の異動でやる気を失いかけた入社3年目の女子社員
- Ⅵ−3.定年間近の部下とのコミュニケーションに悩む課長
- Ⅵ−4.ボランティア団体の一人の理事の悩み
- Ⅵ−5.年配者との交渉がうまくいかない
- Ⅵ−6.年配の部下とのコミュニケーション
- Ⅵ−7.脱サラマスターの苦悩
- Ⅵ−8.社長時代とのギャップに悩むNPO法人の理事長
- Ⅵ−9.板前修業に入って3年目
- Ⅵ−10.夜の通勤電車内でのコーチング
第Ⅶ章 パーソナル・コーチング
- Ⅶ−1.喫茶店を開店したい専業主婦の悩み
- Ⅶ−2.彼の気持ちがわからない
- Ⅶ−3.受験プレッシャーに悩む浪人生
- Ⅶ−4.ダイエットする気はほんとうにあるの
- Ⅶ−5.中小企業への転職、やる気を失っている管理職への電話コーチング
- Ⅶ−6.専業主婦の悩み
- Ⅶ−7.市長選挙を目指す40歳若手パーソン
- Ⅶ−8.保護者からの電話に悩む先生
- Ⅶ−9.姉妹で始めたカフェ、お姉さんの悩み
- Ⅶ−10.ボタンの掛け違った親友との仲直り
第Ⅷ章 ファミリー・コーチング
- Ⅷ−1.専業主婦恵子さんの悩み
- Ⅷ−2.子育てコーチングセミナーに参加して
- Ⅷ−3.受験発表を終えた長男とのコーチング
- Ⅷ−4.親子コーチング失敗事例
- Ⅷ−5.産休中の母親の悩み
- Ⅷ−6.若いお母さんの思いが娘さんに通じない
- Ⅷ−7.子育てで悩むお母さん
- Ⅷ−8.ファミリー・コーチング3例
- Ⅷ−9.日常会話2例、コーチがしゃべると・・・
- Ⅷ−10.お父さんの家庭での立場
巻末資料:「コーチング 実践」80例 一覧表
巻末言
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